Gravio HubKit マニュアル

Gravioスタートガイド

目次

  1. はじめに
  2. Gravio StudioとGravio HubKitのダウンロードとインストール
  3. 2.1. Gravio Studioとは
  4. 2.2. Gravio HubKitとは
  5. 2.3. インストール手順
  6. 2.4. Gravio HubKitの実行確認
  7. Gravio StudioとGravio HubKitの主要概念
  8. 3.1. Gravio Studioの主な機能
  9. 3.2. Gravio HubKitの主な機能
  10. 3.3. サーバーの接続
  11. ログインアカウント
  12. 4.1. アカウントの種類
  13. 4.2. ライセンス状態によるログイン方法の違い
  14. 4.3. ログインアカウントの管理
  15. 接続問題のトラブルシューティング
  16. 最初のActionの作成:メール送信機能の設定
  17. 6.1. Actionとは
  18. 6.2. Mail Sendコンポーネントを使ったActionの作成手順
  19. 6.3. トリガーの設定

1. はじめに

Gravioへようこそ!このガイドでは、Gravioのセットアップから最初のActionの作成までの手順を説明します。Gravioは、IoTデバイスを接続し、エッジコンピューティングと人工知能を活用するプラットフォームです。

2. Gravio StudioとGravio HubKitのダウンロードとインストール

Gravioを使用するには、2つの主要なソフトウェアが必要です。それぞれの役割と導入方法を説明します。

2.1. Gravio Studioとは

Gravio Studioは、Gravioインフラストラクチャを管理・設定するためのクライアントアプリケーションです。このアプリケーションを使用して、センサーの設定、アクションの作成、データの表示などを行います。

Gravio HubKitとは

Gravio HubKitは、エッジサーバーソフトウェアです。様々な入力(センサーなど)と出力を接続し、データを処理します。これはGravio Studioと同じコンピュータにインストールすることも、ネットワーク内の別のコンピュータ(Mac、Windows、Linux)にインストールすることも可能です。

インストール手順

Gravio Studioのインストール

  1. WindowsユーザーはMicrosoft Store、MacユーザーはApp Storeから「Gravio Studio」を検索してインストールします。
  2. Windowsの場合、Gravio HubKitをインストールする前にGravio Studioをインストールすることを推奨します。

Gravio HubKitのインストール

  1. gravio.com/en/downloadからお使いのオペレーティングシステム向けのHubKitをダウンロードします。
  2. Macの場合: ダウンロードしたHubKitをApplicationsフォルダにドラッグして起動します。インストールには管理者パスワードが必要です。
  3. Windowsの場合: ダウンロードしたファイルをダブルクリックし、ウィザードの指示に従ってインストールします。
  4. Linuxの場合: 詳細な説明は公式ドキュメントを参照してください。

Gravio HubKitの実行確認

4. Gravio StudioとGravio HubKitの主要概念

Gravio Studioの主な機能

Gravio Studioは以下の機能を提供します:

Gravio HubKitの主な機能

Gravio HubKitはエッジコンピューティングサーバーとして機能し、以下の役割を果たします:

サーバーの接続

  1. Gravio Studioを起動します。
  2. HubKitを実行しているサーバーが自動的に表示されることがあります。
  3. 同じマシンにHubKitをインストールした場合は、IPアドレス「127.0.0.1」を使用して接続できます。
  4. 別のマシンにインストールした場合は、そのマシンのIPアドレスを入力します。
  5. Gravioの通信はHTTPS(ポート443)を使用します。このポートが開放されていることを確認してください。

5. ログインアカウント

アカウントの種類

Gravio HubKit Web UIやGravio Studioにアクセスする際には、以下の2種類のアカウントが使用できます:

  1. ローカルアカウント:HubKit内に登録・保管されているアカウント
  2. gravio.comアカウント:gravio.comでのSignup時に作成されるアカウント

ライセンス状態によるログイン可能なアカウント

ライセンス設定前

ライセンス設定後

ライセンス解除後

ログインアカウントの管理

Gravio StudioやGravio HubKit Web UIには上記のアカウントでログインできます。 必要に応じて、HubKitのアカウントページでローカルアカウントを作成して、運用してください。

6. 接続問題のトラブルシューティング

接続に問題が発生した場合は、以下の点を確認してください:

7. 最初のActionの作成:メール送信機能の設定

ここでは、メール送信コンポーネントを使った簡単なActionの作成方法を説明します。

Actionとは

Actionはステップで構成される小さなプログラムのようなものです。センサーデータによってトリガーされ、様々な処理を実行できます。

Mail Sendコンポーネントを使ったActionの作成手順

  1. Gravio Studioで「Action Editor」アイコンをクリックしてAction Editorを開きます。
  2. 「+」ボタンをクリックして新しいActionを作成します。
  3. 適切な名前(例:「メール通知」)を入力します。
  4. コンポーネントリストから「Mail Send」を選択してアクションに追加します。
  5. 以下の項目を設定します:
  6. SMTP設定(サーバー、ポート、認証情報など)
  7. 送信元メールアドレス
  8. 送信先メールアドレス
  9. 件名
  10. メール本文(入力ペイロードを使用することも可能)
  11. 「プレマッピング」セクションで必要に応じて添付ファイルやHTMLフォーマットなどを設定します。
  12. 「Play」ボタンを押してActionをテストします。

トリガーの設定

メールを送信するActionを作成した後、このActionをトリガーする条件を設定できます:

  1. 「Trigger」タブを開きます。
  2. 「+」ボタンをクリックして新しいトリガーを作成します。
  3. センサーやスケジュールなど、Actionを実行する条件を設定します。
  4. 作成したActionを選択します。

これで、設定した条件が満たされると自動的にメールが送信されるようになりました。